放射MTGメモ(2016/03/14)
参加者
- 倉本圭, 石渡雅樹, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
- CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
- 地表面温度 288K プロファイルに CO2 355ppmv 加え, 圏界面の加熱冷却率を推定した (simple model).
- 結果
- 地表面温度 288K の場合には, 50 - 270K の間で加熱率がバランスする圏界面温度が存在しない.
- 惑星放射による加熱率がどの圏界面温度でも正味加熱.
- 地表面温度 288K の場合には, 水蒸気量が少ないため, CO2 大気の傾向 (圏界面の加熱が大きい) がより顕著になる?
- 地表面温度 288K の場合には, 50 - 270K の間で加熱率がバランスする圏界面温度が存在しない.
- コメントなど
- US standard 大気プロファイルから O3, CO2 等を徐々に抜いて放射計算し, 計算がうまくいっているのか確認してみてはどうか.
- 大気上端からの OLR のスペクトルなどを見れば CO2 の光学厚さの計算がうまくいっているかなどはわかるのではないか.
- CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- 投稿論文
- 本文校正, 英語校正は概ね完了.
- 検討事項
- Raman 散乱
- 先行研究についてさらに調べた.
- 具体的な計算の仕方についてはまだたどり着いていない.
- Cochran+1978 でざっくり計算できないか.
- Raman 散乱の物理については, 大西が文献紹介する.
- Raman 散乱が入ると, どのように議論が変わるのかをつめる必要ある.
- 雲粒径
- 先行研究による雲粒径に関する知見をまとめた.
- 先行研究は雲粒径についてそれほど強い制約を与えない.
- 執筆中の論文の主張は, 雲は放射にあまり効かないというものだが, その根拠は弱い.
- 雲粒径について何を主張するかつめる必要ある.
- Raman 散乱
次回の日程
- 3/22 (火) 天文台での放射コード検討会の昼休憩にオフラインミーティング.