放射MTGメモ(2017/07/26)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- 放射計算
- 着色物質込みの放射対流平衡計算
- CTモデルだと雲頂で極端な加熱となり収束しない
- NH3cloud, Trop モデルは冷却を一部打ち消す程度であり収束に向かっている
- NH4SH雲加熱の顕在化
- アルベドを説明するため雲密度を大きくしたが、そうするとNH4SH雲層による加熱が目立つようになってきた
- 日射遮蔽 < NH4SH粒子による熱放射・日射の吸収 ?
- 安定成層の形成もあり得る?
- スペクトルのスコアリング
- 0.3-4umにかけてのアルベドスペクトルを14のbinに分けて観測値との比を点数化
- 着色物質込みの放射対流平衡計算
→ CTとTropの中間とも言えるNH3cloud をベストモデルにするのが妥当か?
- 博論
- 結果考察の柱
- 放射モデルの構築→GPES観測との比較
- 全球平均大気モデルの構築→スペクトル観測との比較
- 全球平均大気モデルを用いて放射モデル計算した結果の放射場の解析
- 議論と結論
- 結局本研究では何を示すことになるのか?
- 「放射冷却率を示すこと」が主題だと結果考察と変わらない
- 結果考察を踏まえての対流と放射の関係性を整理する? 具体的には?
- 結論に合わせてイントロを決める → 議論がないと結論が出ない → 議論の材料となる結果が出揃っていない → そもそも何をやれば結果が出揃ったことになるのか不明確 → 何をやるかは目的設定(イントロ)に依存する
- 結局本研究では何を示すことになるのか?
- 結果考察の柱
- コメント
- NH4SH 雲による放射加熱層の効果
- 正確に見積もる必要はあるが、上にある冷却層へエネルギーを供給するほどの放射を出しているようには見えない
- よって、ここが加熱層になったとしても上下の対流を遮断できるほど強固な安定層になることは考えにくい
- 結果として、加熱層は形成されるが対流圏界面以下が断熱温度分布になるという仮定を覆す必要は無いだろう
- スペクトルのスコアリング
- 最小二乗平均法などを利用して偏差も評価する
- 評価対象の Geometric albedo によくわからない縦線がいくつか見られるのはなぜか?
- 日射天頂角が小さい場合(cosSZA>0.76)の放射計算で現れる
- 特定の天頂角に対する放射強度を求めるため放射源関数法を用いたことに関係している
- 二流近似で解いた場合は現れない
- 原因・対処は要調査
- NH3cloud モデルのスコアが一番良さそうだが、1um付近の bin でのスコアが悪い原因は?
- 特に強い CH4 吸収の効果?
- しかし雲の opacity に関わらずアルベドが大きい傾向があるのとは不整合
- 他の着色物質・雲条件との比較から考察する
- 特に強い CH4 吸収の効果?
- 博論の構成
- 主要なテーマとしてエネルギー収支・放射冷却率の詳しい解析を示す
- 放射冷却率の重要性を示すため、対流との関係性などをイントロで説明
- 結論における implication として取り上げた内容に触れるが、あまり詳しく論じる必要は無い
- 本研究を用いた future work への期待という扱い
- 結論における implication として取り上げた内容に触れるが、あまり詳しく論じる必要は無い
- Best guess model の決定を急ぐ
- NH4SH 雲による放射加熱層の効果
- mtg 資料
dcpam 放射モデルの開発 (高橋芳幸)
- LBLRTM との比較検証
- 業界標準である LBLRTM と高橋芳幸モデル
- 地球を想定した放射計算の結果には 1% 程度の差がある
- 地球大気計算としては精度に問題がある
- 系外惑星大気計算としてはそこまでの精度が必要かどうか不明
- 個別の吸収線のスペクトルを比較
- 吸収線によってほぼ一致するものとかなりずれるものが混在
- 吸収線データはいずれも HITRAN2012 を用いているが、LBLRTM は一部変更されている
- ただ一部のラインパラメータだけで 1% もの差が発生するかは疑問
- 他の原因があるかもしれない?
- 完全に同じパラメータを与えれば同じ結果になるのかを確かめてみる
- 業界標準である LBLRTM と高橋芳幸モデル
次回の日程
- 2017/08/04 (金) 09:00-