クラカタウ火山の噴火2)1883年,オランダ領インドネシアのクラカタウ火山が噴火した. この爆発は,山体を吹き飛ばす程の大爆発で, その噴煙は成層圏にまで達し, 西に流されて 13 日で赤道を一周した. その時の太陽は青や緑に輝いたという. この時の噴煙の流れから, 赤道成層圏では東風
が吹いている, と考えられれるようになった. これをクラカタウ東風と呼ぶ.
ところが,それから25年後の1908年, ドイツのベルソンがアフリカのビクトリア湖付近で 気球観測を行ったところ,
赤道成層圏では西風
であった. これをベルソン西風という. 赤道上空の風はいったいどちらに吹いているのだろう?