2003 年 9 月 1 日 地球流体電脳倶楽部
さきほどの
$ gtview test2d.nc
の例では1つの netCDF ファイルから自動的に地表面気圧が描かれることが選択されていました。NetCDF ファイルに複数の変数が書いてある場合は gtview はまともな図が描けそうな最初の変数を探してとにかく描画します。しかし、netCDF ファイルには複数の変数を格納することができますから、俺は ps という変数を描くのだと指定したい場合もあるでしょう。その場合には
$ gtview test2d.nc@ps
のようにファイル名のあとに @変数名 を指定します。
さらに、変数名には入出力範囲を指定することができます。
$ gtview test2d.nc@ps,lat=-30:30
のようにすると描画される緯度が南緯30度から北緯30度の間に限定されます。
限定はコンマで区切って任意個つけることができます。
$ gtview test2d.nc@ps,lat=-30:30,lon=90:180
コロンを入れないと上限と下限は同じ値になります。以下の例では1次元の線グラフがみられるでしょう。
$ gtview test2d.nc@ps,lat=0
以上のべてきたファイル名、netCDF 変数名、入出力範囲をすべてあわせて gtool4 変数名といいます。基本的に、 gtool4/Fortran tools のコマンドたちはすべて gtool4 変数を単位として処理を行います。