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gtool4 という名前の由来

2001年09月25日 豊田英司


名前の由来

gtool4 という名前の由来についてよく聞かれますから一文をものします。

gtool4 の 4 はバージョン 4 です。 4 次元の 4 ではありません。

かつて地球流体電脳倶楽部では GTOOL3 というファイル形式を決めました。地球流体電脳倶楽部の配布する数値モデルはすべてこの形式によっています。また、GTOOL3 を操作するツール群も GTOOL と呼ばれています。

GTOOL3 の前に何があったかは浅学にして知りません。

GTOOL の命名の由来は諸説あるのですが、GTOOL は「格子点データ解析ツール」と称していたことから考えて、Grid の G をとったものであろうと広く考えられています。

GTOOL3 は当時なりに今でいう可般性や自己記述性を考慮したものでありましたが、利用にあたって操作者の教育が不要かといえば疑問とせざるを得ませんし、ドキュメントも未整備でした。そこで gtool4 の開発となったわけです。なお、gtool4 から名前が小文字になりましたが、これは小文字が使えない汎用機文化への訣別を表現したものです。

名前の区別

ファイル形式・プログラムなどなどがまとめて gtool4 とよばれるのは不都合なこともありますから、gtool4 プロジェクトでは以下のように使い分けています。(豊田の気まぐれによって若干のバラエティがあります)

gtool4 規約
gtool が扱えるデータが従うべき規則のうち netCDF に依存しない部分

gtool4 netCDF 規約
NetCDF の規約としてみた gtool4 規約。NetCDF に依存する事項も含む。

gtool4/Fortran 90
gtool4 規約に従うデータを操作・可視化するために Fortran 90 で書かれたプログラム。UNIX ではライブラリ libgtool4.a を部品として含むが、これは gtool4/Fortran 90 library と呼ぶことがある。逆に、ライブラリじゃなくてロードモジュールなんだと強調するために gtool4/Fortran 90 tools と呼ぶこともある。

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