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例題のプログラム
において gtool_history モジュールの各サブルーチンが行っていることを大まかに説明します.
より詳しい説明は
リファレンスマニュアル を参照してください. 
- use gtool_history
- 
モジュールの使用を宣言します. Fortran 90/95 メインプログラムの先頭にいれ
ましょう.
- call HistoryCreate(file, title, source, institution, dims, dimsize, longnames, unit, origin, interval, [history])
- 
gtool4 データ出力の初期設定を行います. 各引数の意味は次のとおりです.
- file は出力するファイルの名前を指定します.
- title, source, institution
    は生成する gtool4 データについての一般的な情報を書き込みます
    title はデータ全体の表題,
    source はデータを作成する際の手段を書いておき
    ます. モデル計算の出力ならばモデルの名前を書けばよいでしょう.
    institution はファイルを最終的に変更した人あるいは
    組織などを示す項目です.
- dims, dimsizes, longnames, units
    は次元に関する情報を指定しています.
    サンプルプログラムでは複数の次元を設定していますので, それぞれの項目を
    配列として与えています.
- dims は次元の名前を定義します.
      gtool_history ではこの名前を用いて次元を参照あるいは指定したりするこ
      とになります.
- dimsizes はそれぞれの次元の大きさを指定しています.
      0 は延長可能な次元であることを意味します. 時間積分計算の場合には,
      時間の次元をこのような変数に指定すればよいでしょう.
- longnames は長い名前を指定します.
      描画の際に軸のタイトルとして用いられることになります.
- units は各次元の単位です.
      無次元の場合には '1' を単位として指定してください.
 
- origin, interval は出力するデータの時間設定に関連する項目です.
- origin は時間の原点であり,
      HistoryPut により変数を最初に出力するときの時間を指定します.
- interval は出力時間間隔を示しています. 同じ変数に対して
      HistoryPut を再度呼んだときに自動的に時間変数がこの値だけ増やさ
      れて出力されます.
 
- [history] は出力ファイルの設定に関する項目です.
    出力ファイルを複数に分割する場合に指定します.
    ここに代入する変数は GT_HISTORY 型の構造体でなければなりません.
 
- call HistoryAddVariable(varname, dims, longname, units, [xtype])
- 
出力する変数を定義します. 各引数の意味は次のとおりです.
- varname は変数の名前を指定します.
    以下, gtool_history ではこの名前を用いて変数を参照あるいは指定したりする
    ことになります.
- dims は変数の次元を次元名の配列で指定します.
    dims=('x','t') では 2 次元配列であり,
    1 次元目が 'x', 2 次元目が 't' で
    あることを表しています.
- longname は長い方の名前です.
    描画の際にタイトルとして用いられることになります.
- units は変数の単位を表します.
    無次元の場合には '1' を指定しましょう.
- xtype は変数の型を表します.
    指定可能な型については リファレンスマニュアル
    を参照してください. xtype='double'
    は倍精度変数であることを表しています.
 
- call HistoryPut(varname, array, [history])
- 
定義した変数を出力します.
- varname が出力する変数名です.
    あらかじめ HistoryAddVariable で定義されているか,
    HistoryCreate により次元変数として定義されている必要があります.
- array は出力する値が格納されている配列です.
- history はオプションで,
    出力するファイルを表します. あらかじめ
    HistoryCreate により定義されている必要があります.
 
- call HistoryClose([history])
- 
終了処理を行います. プログラムの最後にいれましょう.
 
  $Id: gthist_desc.rd,v 1.3 2009-03-01 03:02:30 morikawa Exp $
  gtool4 Development Group / GFD Dennou Staff 