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[ANN] RubyDCL 1.1.0



堀之内です。

先日予告した RubyDCLの新版(ver.1.1.0)をリリースします。
ダウンロードはホームページからどうぞ。
http://www.gfd-dennou.org/arch/ruby/products/ruby-dcl/
日本語レファレンスマニュアルもリンクしてあります。
(英語版も出さなきゃ -- 全角除去が...)

先日アナウンスした後の変更として、配列を戻り値にする
メソッドが Array でなく、NArray を返すようしました。
配列を返すのは MATH[12] に多いです。GRPH[12]では例外的。

# fftがArrayを返したら嫌ですし。
# 常定さん、MATH2には(netlib等にある)FFTPACKが入っています。
  但し、FFTPACKそのままんまをラップしてあり多次元対応してないの
  で、地球流体関係者にはあまり嬉しくないですが。
  (別途多次元対応ラッピングが是非欲しい)

なお NArray については田中さんが早速対応してくださったの
で、最新版(0.5.6p2)または0.5.5なら問題なくインストールできます。

> 堀之内です。
> 
> # 予告編です。
> 
> 配列のサイズのチェックすらまともに出来てない AdvancedDCL に業を
> 煮やして、下層から根本的に手を入れることにしました。具体的には、
> RubyDCL レベルで、
> 
>  * 配列のサイズに関する引数を消す
>  * 配列のサイズのチェックをする(複数ある場合はその間のコンシス
>    テンシーもチェック)
> 
> とします。実際には、現状の RubyDCL の C プログラムはそのままにし
> て、配列を引数とする関数だけ Ruby で書いたラッパーで置き換えます
> (元の関数は名前を alias で変えて、ラッパーをその名前にする)。
> ラッパーはスクリプト一発で自動生成です。実は、既に出来ていて、リ
> リースを待つばかりです。そこで NArray-0.5.6 問題が出てきたのでち
> と困りましたが、まあ、一応別個の問題ではあります。
> 
> さて、上記の変更により、勿論これまでの RubyDCL との互換性はなく
> なります。配列サイズを表す引数がなくなりますので。しかし、これで
> Segmentation Fault を最初から排除できるという大きなメリットがあ
> りますし、何より、そのほうが使う側は絶対気持いいです。
> 
> 既に全デモプログラムを書き換え、動作確認しました。100個以上あっ
> たのを手作業で直しましたが、わかり易い変更だったのでやりやすく、
> 数時間で終りました。
> 
> # ということで、西澤君、すみませんがご承知下さい。
> 
> さらに目玉は、ドキュメントです。f77 版の web 上のドキュメントに
> 掛けるフィルターを作りました。これを使って、全マニュアルを 
> RubyDCL の引数に合わせて書き換えたものが既に出来てます (つい先ほ
> ど終った)。あとは、Ruby 版のためのイントロと注意事項をつけ加えれ
> ば完成。
> 
> 
> 堀之内 武                    horinout@xxxxxx
> 京都大学宙空電波科学研究センター     611-0011 宇治市五ヶ庄