電脳Ruby謹製品を使うためのCygwin環境構築

Cygwin とは Windows 上で利用できる擬似 Linux 環境です．ここでは，電脳Ruby謹製品を使うために最低限必要な Cygwin 環境のセットアップについて説明します． Windows XP で確認しています．

Cygwin Setup によるインストール

ここでは D:\cygwin としています．

以下をチェックします：

"Install For" はレジストリ登録の対象ユーザの指定です． "All" はこのコンピュータの全ユーザ，"Just Me" は現在インストールを実行しているユーザのみです．Allのほうが無難でしょう．

"Default Text File Type" は改行コードの指定です． "DOS" は CR+LF, "UNIX" は LF です．必ず "UNIX" にしましょう．

これはダウンロードした資源を置くディレクトリで，インストールディレクトリではないので注意してください．ここでは D:\cygwin\setup としています．

普通は "Use IE5 Settings" でよいでしょう．

なるべく近いところを選びましょう．日本にお住まいであれば ringサーバがおすすめです．ここでは ftp://ring.aist.go.jp を選択しています．

すべてのパッケージをインストールするのが簡単でしょう．カテゴリ All の横の "Default" をクリックすると，すべてのカテゴリが "Install" に指定されます．

ディスク容量に余裕がない場合は，個別に指定しましょう．電脳Ruby謹製品を使うには，最低限以下のように選択してください：

次のカテゴリを "Install" にする (それ以外は "Default" のままでOKです)
- Devel
- Gnome
- Graphics
- Libs
- X11
以下のパッケージを個別にインストールする ("Skip" をクリックするとバージョン名に変わります)
- Interpreters -- ruby
- Shells -- tcsh (C版DCLを使う際に必要です．本来は csh が必須なのですが，Cygwin では tcsh で代用します)
- System -- rebase (DLLを再配置するコマンドです．必要になることがあります)

始めてインストールする場合は作っておくとよいでしょう．

デスクトップのCygwinアイコンをクリックすると，コマンドプロンプトが立ち上がります．インストールして初めて立ち上げる際には，ホームディレクトリの設定などが自動的に行われます．

次のコマンドでXが起動できます．

$ startx

タスクトレイに Xサーバのアイコンが表示され，xterm が立ち上がれば成功です． (Xのルートウィンドウは表示されません．Windowsの画面上に Xクライアントアプリケーションが直接表示できます)