# 表題 gave の deb パッケージ作成の手引 # # 履歴 2004/03/14 竹本和彰 # 2004/08/13 小高正嗣: sarge 版へ書き換え # 2005/03/12 小高正嗣: sarge 版へ書き換え ■ この文書について この文書は gave debian パッケージ作成の手引である. ■ ソースダウンロード先 http://www.gfd-dennou.org/arch/ruby/products/gave/gave-1.2.1.tar.gz ■ インストール先ディレクトリ bin/* /usr/bin 以下にインストール lib/numru/* /usr/lib/ruby/1.8/numru/ 以下にインストール data/* /usr/share/ 以下にインストール ■ 環境変数の設定 パッケージ情報に引用される環境変数 EMAIL と DEBFULLNAE を設定する. $ export EMAIL=odakker(at)gfd-dennou.org $ export DEBFULLNAE="Masatsugu Odaka" ■ 事前インストールパッケージ 事前に以下のパッケージが実行環境にインストールされているか確認する. dh-make dpkg-dev fakeroot devscripts ruby ruby-narray (gave 実行時に必要) numru-misc (gave 実行時に必要) numru-units (gave 実行時に必要) ruby-narray-miss (gave 実行時に必要) dcl-c-gtk (gave 実行時に必要) ruby-dcl (gave 実行時に必要) ruby-netcdf (gave 実行時に必要) gphys (gave 実行時に必要) ■ deb パッケージ化: 初めての場合 1) ソースをダウンロードして展開後, ソースのディレクトリ名を <パッケージ名> - <バージョン名> に変更する. 名前に使える文字列は "a-z0-9","+","-" である. 大文字は 使えないことに注意. 今回の場合ソースツリー名が gave-1.2.1 となっているので, そのまま利用する. 2) パッケージ情報の作成 次にパッケージ情報の雛型を作成する. $ dh_make -s これにより, ソースアーカイブトップディレクトリに debian ディレクトリ が作成される. 編集するファイルは以下の通り ・control パッケージ名などのパッケージ情報を記載する. セクションを指定. Section: math 依存関係は以下のように記述する. Depends : ${shlibs:Depends}, ${misc:Depends}, gphys (>=0.3.3), dcl-c-gtk2 (>=5.2.3.5), libgdk-pixbuf2-ruby (>=0.9.1), libgtk2-ruby (>=0.9.1) 依存パッケージのバージョン名パッケージ作成環境にあわせて適宜変更 する. ・copyright ライセンス規定を記述する. 詳細は実ファイルを参照. ・changelog パッケージの更新履歴を記述する. これも詳細は実ファイルを参照. ・rules パッケージ化を行うための Makefile. ソースに Makefile は添付されて いないので, $(MAKE) を実行している行はすべてコメントアウト. - build-stamp: configure-stamp dh_testdir # Add here commands to compile the package. #$(MAKE) #/usr/bin/docbook-to-man debian/gave.sgml > gave.1 > ruby setup.rb config --siteruby=/usr/lib/ruby ... - install: build dh_testdir dh_testroot dh_clean -k dh_installdirs # Add here commands to install the package into debian/gave. #$(MAKE) install DESTDIR=$(CURDIR)/debian/gave > ruby setup.rb install --prefix=$(CURDIR)/debian/gave 4) パッケージ化 ソース直下のディレクトリにて $ dpkg-buildpackage -rfakeroot を実行する. その結果, 一つ上のディレクトリに gave_1.2.1-X.diff.gz gave_1.2.1-X.dsc gave_1.2.1-X_i386.changes gave_1.2.1-X_i386.deb gave_1.2.1.orig.tar.gz が作成される. ■ deb パッケージ化: 再パッケージ化する場合 既に作成したパッケージに不具合があり, 再パッケージ化する場合, gave_1.2.1-X.diff.gz gave_1.2.1-X.dsc gave_1.2.1.orig.tar.gz をダウンロードして $ dpkg-source -x gave_1.2.1-X.dsc を実行する. または apt を使って # apt-get source gave とする. これにより, debian ディレクトリを含むソースツリーが復元 できる. ソース直下に移動後, $ dch -i を行う. これによりエディタが changelog ファイルを時動的に読み込んで 起動する. 記載されるパッケージ番号も時動的に 1 つ繰り上がる. あとは新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する. ■ deb パッケージ化: ソースが更新された場合. ソースが更新された場合(ここでは gave-1.3.1 がリリースされたとする), 古いソースディレクトリにて $ uupdate -u gave-1.3.1.tar.gz を実行する. これにより, 時動的にソースが更新される. 1 つ上のディレ クトリに新しいソースツリーが展開されているのでそちらへ移動し, あと は新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する.