# 表題 numru-units の deb パッケージ作成の手引 # # 履歴 2004/03/15 竹本和彰, 小高正嗣 # 2004/08/13 小高正嗣: sarge 版に書き換え # 2007/06/14 佐々木洋平: etch 版 ■ この文書について この文書は numru-units debian パッケージ作成の手引である. ■ ソースダウンロード先 http://www.gfd-dennou.org/arch/ruby/products/numru-units/ ■ インストールディレクトリ /usr/lib/ruby/1.8/ わからない場合は $ ruby -r rbconfig -e 'p Config::CONFIG["rubylibdir"]' で確認する. ■ 環境変数の設定 パッケージ情報に引用される環境変数 EMAIL と DEBFULLNAE を設定する. $ export EMAIL=your_account(at)gfd-dennou.org $ export DEBFULLNAE="Youhei SASAKI" ■ 事前インストールパッケージ 事前に以下のパッケージが実行環境にインストールされているか確認する. dh-make dpkg-dev fakeroot devscripts ruby libnarray-ruby(numru-misc 使用時に必要) libruby1.8 ■ deb パッケージ化: 初めての場合 1) ソースをダウンロードして展開後, ソースのディレクトリ名を <パッケージ名> - <バージョン名> に変更する. 名前に使える文字列は "a-z0-9","+","-" である. 大文字は 使えないことに注意. 今回の場合ソースツリー名が numru-units-1.3 なの でそのまま利用する. 2) パッケージ情報の作成 次にパッケージ情報の雛型を作成する. $ dh_make -r -c rubys これにより, ソースアーカイブトップディレクトリに debian ディレクトリ が作成される. 編集するファイルは以下の通り ・control パッケージ名などのパッケージ情報を記載する. セクションを指定. Section: math 依存関係は以下のように記述する. Depends : ${shlibs:Depends}, libruby (>= 1.8.1), libracc-runtime-ruby (>= 1.4.2-8), libnarray-ruby Build-Depends: debhelper (>> 5), ruby 依存パッケージのバージョン名パッケージ作成環境にあわせて適宜変更 する. ・copyright ライセンス規定を記述する. 詳細は実ファイルを参照. ・changelog パッケージの更新履歴を記述する. これも詳細は実ファイルを参照. ・docs パッケージに含めるドキュメントファイルを記述する. ここでは ソース直下の以下のファイルとディレクトリ名を記述する ChangeLog doc ・rules パッケージ化を行うための Makefile. - install: build ... # Add here commands to install the package into debian/numru-misc. #$(MAKE) install DESTDIR=$(CURDIR)/debian/numru-misc ruby install.rb -d $(CURDIR)/debian/numru-units/usr/lib/ruby/1.8 3) パッケージ化 ソース直下のディレクトリにて $ dpkg-buildpackage -rfakeroot を実行する. その結果, 一つ上のディレクトリに numru-units_1.5-X.diff.gz numru-units_1.5-X.dsc numru-units_1.5-X_i386.changes numru-units_1.5-X_i386.deb numru-units_1.5.orig.tar.gz が作成される. ■ deb パッケージ化: 再パッケージ化する場合 既に作成したパッケージに不具合があり, 再パッケージ化する場合, numru-units_1.5-X.diff.gz numru-units_1.5-X.dsc numru-units_1.5.orig.tar.gz をダウンロードして $ dpkg-source -x numru-units_1.5-X.dsc を実行する. または apt を使って # apt-get source numru-units とする. これにより, debian ディレクトリを含むソースツリーが復元でき る. ソース直下に移動後, $ dch -i を行う. これによりエディタが changelog ファイルを時動的に読み込んで 起動する. 記載されるパッケージ番号も時動的に 1 つ繰り上がる. あとは新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する. ■ deb パッケージ化: ソースが更新された場合. ソースが更新された場合(ここでは numru-units-1.5.X がリリースされたとする), 古いソースディレクトリにて $ uupdate -u numru-units-1.5.X.tar.gz を実行する. これにより, 時動的にソースが更新される. 1 つ上のディレ クトリに新しいソースツリーが展開されているのでそちらへ移動し, あと は新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する.