1.8 レイアウト

 

R座標系はx軸, y軸ともに0 から 1の値をとり, 描画範囲は 1:1 の縦横比を持つ. これに対して, 実際のデバイスの縦横比はいろいろである. 描画範囲とデバイスの縦横比が一致しない時には, 通常 sgfrm が呼ばれた段階で, デバイスの中央に描画範囲が最大内接するように ワークステーション変換が設定される.

しかし, デバイスの描画領域をいっぱいに使いたかったり, 逆に, 図の回りに適当なマージンをとりたい場合もある. そのような時には, GRPH1/SLPACK を使う. SLPACK は基本的にワークステーション変換を設定するもので, 描画範囲の縦横比を変える以外に, マージンにタイトルなどの文字列を書いたり 1枚の紙に複数のフレームを並べたりする機能がある. この様な機能をレイアウト機能と呼ぶ.

このレイアウト機能を使うには, デバイスをオープンした後で sgfrm を呼ぶ前に, 適切な設定を行なう. 例えば,

  NumRu::DCL.sgopn(iws)
  CALL SGDIV('S', 4, 3)   ! 1ページを4×3に分割する
  CALL sgfrm
  ・・・・・・・・
  CALL sgfrm
  ・・・・・・・・
  CALL sgcls

とすることで, 1ページに12枚のフレームを設定することができる.