雑文いろいろ
はしもとじょーじ
Last Updated on 30 Sep, 2010.
- 大学での学び方
保護者向けに「理学部通信」というものが発行されていて,学年担任だったので1年生の様子を伝える文章を書くことになりました.書いてみたら保護者向けというよりも学生向けになっちゃいました (^_^;
4月に入学したばかりの1年生ですが,一区切りとなる前期の授業が終わり大学生活にも馴染んできたようです.大学でおこなわれる教育は高等教育に分類され,高等学校でおこなわれている中等教育とは一線を画しています.高校までの教育は学習内容を学習指導要領によって定められているのに対し,大学には学習指導要領がありません.何を勉強するか,どこまでやるか,について,学生自身が決めるというのが大学教育であるわけです.大学ではたくさんの授業が開講されていますが,授業はその内容を学習すること自体に意味があるというよりは,それをきっかけとしてより広く,より深く,学んでいくための入口となることにこそ意味があります.大学は学習の場を提供しますが,そこで真に学ぶためには学生自身が一歩踏み出す必要があります.授業に出席して単位を揃えれば自動的に卒業できるかもしれませんが,できることなら単位にならない余計なことをたくさん学習して欲しいと思います.