研究してたこと、してること、したいこと
はしもとじょーじ
Last Updated on 28 May, 2017
惑星進化学 / 惑星表層環境学 / 惑星気候学 / 惑星気象学
なぜ地球には人間という知的生命体が存在しているのか? この疑問に答えることを目的として、地球惑星科学の視点からアプローチする研究をおこなっている.具体的には、生物にとっての境界条件である惑星表層環境の形成機構と、その45億年の時間スケールでの進化・変動の歴史を解明することを目標にして研究を進めている.こうした研究を通じて、惑星表層環境が生命の発生・進化に及ぼす影響を明らかにし、地球に知的生命体が存在することの必然性あるいは偶然性について定量的に議論することを可能にしたいと考えている.
具体的には、
- なぜ個々の惑星はそれぞれ違った気候状態にあるのか?
- どのようなメカニズムが惑星の気候状態を決めているのか?
- 現在と違う気候状態というのはあり得るのか?
- あるとしたら、それは現在の状態とはどう違ったものなのか?
- そして、それらの気候状態の間の遷移は何によってコントロールされているのか?
- 地球と似たような表層環境を持つ惑星をつくることはできるのか?
- 現在見られるような気候状態がそれぞれの惑星で実現していることは必然なのか、それとも偶然なのか?
- それぞれの惑星は45億年の太陽系の歴史の中で、それぞれどのような気候進化をたどってきたのか?
といったことを理解したいと考えて研究をすすめています.
研究プロジェクト
- 惑星気候システムの安定性と不安定性
- 原始地球表層環境とその化学進化
- 水惑星の気候形成における雲と放射過程の役割
- 惑星大気の観測
- 金星探査(Venus Climate Orbiter 計画)