本研究で用いる数値モデルは, 地球大気の積雲対流を数値計算するために Nakajima (1994) において開発された 2 次元数値モデルの枠組を基本にすえ, 火星大気対流用へ再構築したものである (本モデルのソースコードは 中島・小高, 2000 にて公開している). 具体的な数式の表現は 付録 A 節 に, その離散化の方法については 付録 B 節 に示した. モデルの概要 計算設定と実行環境 図 1: モデルの枠組 (左) と変数の格子配置 (右).