DCLのC言語化ライブラリの利用者ガイド
DCLのC言語化ライブラリは、f2cを用いて、Fortran77で書かれているDCLのライブラリをC言語に変換したものである。
本ライブラリは、Fortran77のコンパイラを持っていないシステムでDCLを使用するユーザや、
FortranよりもC言語でプログラムを書きなれたユーザのために作成したC言語化されたDCLライブラリである。
本ライブラリをインストールするためには、C言語コンパイラのみあれば良い。プラットホームとして、
UNIXを想定しており、現在、64ビットマシン以外の機種では動作確認済みである。
さらに、C言語コンパイラとしては SUNWspro C コンパイラ, SUN C コンパイラ, gccで動作確認を行っている。
動作確認状況
Solaris 2.6 + SUNWspro C コンパイラ - OK
Debian GNU/Linux 2.0 + cc(gcc) - OK
SUNOS 4.1.4 + SUN C コンパイラ (acc) - OK
SUNOS 4.1.4 + gcc - OK
Digital UNIX V4.0 + cc - NG
最後に、本ライブラリの利用方法は Fortran77で書かれたDCLライブラリと同様であるが、
コンパイルの際は、C言語化ライブラリに付属の f2cライブラリをリンクする必要がある。
利用方法については DCLのC言語化ライブラリ利用方法を参照。
1). C言語化ファイルDCL_5_1_j.tar.gzを展開する:
% zcat dcl-5.1.j.tar.gz | tar xvf -
% cd dcl-5.1.j
2). configを行う:
% configure
3). makeを行う:
% make
4). インストールを行う:
% make install
5). demoプログラムのmakeを行う:
% make demos
DCLのC言語化ライブラリを利用してプログラムを書く時には、
f2cライブラリ(libf2c4dcl.a)の中に、main 関数が既に含まれているため、main 関数が使えない。
そのため「int MAIN__(void)」という関数を提供しなくてはならない。
さらに、リンクのときには、DCLのC言語化ライブラリ(libdcl.a)と
f2cライブラリ(libf2c4dcl.a)をリンクする必要がある。
例:以下はポーリライン y=x*x+2*x+1 (0<= x <100) を描く簡単なプログラムである。
ソースファイル:ファイル名 mytest.c
Makefile:
※ このMakefileを利用する際には、
環境変数$DCLDIRをDCLにC言語ライブラリのディクトリに設定し、
$XINCPATHと$XLIBPATHと$XLIBOPTを自分のプラットフォームに従って設定する必要がある。
数学関数
グラフィック関数
その他の関数
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