gtool4/Fortran 90
リファレンスマニュアル
type(GT_VARIABLE)
2000年12月03日
豊田英司
概要
GT_VARIABLE は gtool4 変数を表現する型です。ファイル形式がどんなものであるかは気にしてはいけません。gtool4
では GT_VARIABLE 型の変数を使い始めるのに Open
したり、利用を終了したら Close したりしますが、これは
Fortran の入出力文で用いられる装置番号 (値が Open
によって得られる点では UNIX
等のファイル記述子のほうが近い)
のようなものだと考えてください。
参考: 具体的には、GT_VARIABLE 型の成分は AN_VAIRABLE 型へのポインタです。Open
によってポインタが確定になり、Close
によってポインタは空状態になります。将来多数のファイル形式がサポートされるようになったときには、ポインタの種類が増え、そのとき結合しているポインタがファイル形式を指示することになります。
書式
use gtool (または use gtdata_generic)
type(GT_VARIABLE):: var
サブルーチン
- Open(var, url, [writable],
[err])
- URL を指定して変数を開く。Open したものは必ず Close
されなければならない
- Open(dimvar, var, dimord,
[count_compact], [err])
- 次元変数を開く。Open したものは必ず Close
されなければならない
- Create(var, url, [dims], [xtype], [long_name],
[overwrite], [err])
- 変数を作成する
- Create(var, url, length, [xtype], [long_name],
[overwrite], [err])
- 次元変数を作成する
- Close(var, [err])
- 変数を閉じる
以下の入出力サブルーチンはデフォルトでは変数全体を入出力範囲としますが、入出力範囲設定によってこれを変更することができます。
- Get(var, value, [nvalue],
[err])
- 変数からの入力
- Put(var, value, [nvalue],
[err])
- 変数への出力
- Put_Line(var, [err])
- 変数内容の印字
これらのほかに、問い合わせ、属性、入出力範囲設定に関する手続があります。