2000年11月28日 豊田英司
gtool4 ではデータはすべて変数または変数の属性として扱われます。変数や属性は変数 URL あるいは属性 URL と呼ばれる文字列で識別されます。ここではその形式と意味を示します。
<属性URL> := <変数全体URL> ':' 属性名 <変数URL> := <変数全体URL> [<範囲限定> ...] <変数全体URL> := [URL] '@' [変数名] <範囲限定> := ',' ['^'] 次元名 '=' [<下限>] [':' [<上限> [':' <間隔>]]] <下限> := '^' 整定数 | 実定数 <上限> := '^' 整定数 | 実定数 <間隔> := '^' 整定数
変数 URL または属性 URL は RFC 1738 の規則でみれば全体を URL と解釈できるように設計されています。これは HTTP プロトコルで変数 URL が伝送されることを意図してのことです。
名前に関する規則は netCDF に由来しています。
URL はファイルおよびその取得方法を指示するものです。URL を解釈した結果取得されたファイルから指示された変数が取得できます。
ファイルからどのように変数・属性が取得されるかはファイル形式に依存します。ファイル形式を判定する手段が特になければ、URL の末尾によってファイル形式を判定します。URL が .nc で終わるときは netCDF 形式と判定されます。
備考: 現在のところファイル形式は netCDF だけしかサポートされていないので、すべてのファイルが netCDF 形式だと判定されます。でも、そのことに依存してはいけません。
変数名を省略した変数 URL は適当な変数と解釈されます。具体的な決定法は Open(type(GT_VARIABLE)) を参照してください。この挙動との一貫性を保持するため、変数名を省略した属性 URL は、変数名を省略したときに選択される変数の属性を指示します。大域属性ではありません。
NetCDF には変数属性だけでなくて大域属性というものがありますが、gtool4 ライブラリには変数属性という概念しかないため、大域属性は名前の先頭に "+" が付いた属性であるかのように扱われます。
注意: この挙動は暫定的なものです。