6 USPACKを一工夫

 

この章から, 上位ルーチン群である GRPH2 の各パッケージについて解説しま す.

まず, 自動スケーリングルーチンパッケージ USPACK ですが, すでに第 2.1節などで見たように USGRPH ルーチンでデータを 簡単にグラフ化することができます. このパッケージの主な機能は, 次の2つ です.

1.
データの最大値と最小値を調べて, 適切な正規化変換を設定する.
2.
現在設定されている正規化変換に対して, 適切な目盛及びラベル 間隔を計算して, 座標軸を描く.
座標軸を描くルーチンは独立に呼ぶこともできるので, 簡単に座標軸を描くユー ティリティとして使うことも可能です. 第2.2節で紹介したよ うにコンターを描く UDPACK などと組み合せて使うと便利です.

なお, 実際の折れ線グラフの描画は UUPACK, 座標軸やタイトルの描画は UXPACK/UYPACK/UZPACK に依存しています. ここで, DCL全体で使用する内部変 数「未定義値」をうまく使うと, より簡単に一次元図が描けるようになります.