サブルーチンの説明 : テキストプリミティブ

文字列の図形出力(text primitive)に関するサブルーチン群.

GRPH1では2種類のフォントが使用できる. フォント番号は内部変数'IFONT'を指定することによって選択できる (初期値は1). [here]節,およびフォントテーブル ([here], [here]節)参照.

普通,キーボードにある文字はそのまま表示される. キーボードにない文字, あるいはキーボードにあっても正しく表現されない文字は, 関数副プログラムCSGI ([here]節参照)の引数として フォントテーブルに示してある番号(DCL文字番号) を与えることによって描くことができる. 詳しくは,[here]節を参照のこと.

また内部変数'LCNTL'.TRUE.なら, 制御文字を有効として上付および下付添え字を描くことができる ([here]節参照). たとえば,制御文字の文字番号が[here]節で設定してある 値のとき,

(X_i)^2
と描くためには
'(X")|2"'
と指定すればよい (いちばん最後の上付および下付添え字のモードの終わりをしめす制御文字は 省略できない). 制御文字の指定方法が妥当かどうかは, 文字の長さと高さを求める下位ルーチンSZQTXWがチェックする. したがって,指定方法が妥当でないときエラーメッセージは SZQTXWから出力される.

文字列の有効な長さはMATH1(下位基本数学処理ライブラリ)の中の 関数LENC (CHRLIB参照)を用いて決定される. したがって,与えた文字列の後方にあるNULL文字あるいは空白文字は 無視される.

文字は基本的に線分の集まりとして表現されるので クリッピング([here]節参照)の対象となる.

SGTXZU/SGTXZV/SGTXZR

  1. 機能
    U/V/R座標系で文字列を描く.属性も同時に指定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL SGTXZU(UX,UY,CHARS,RSIZE,IROTA,ICENT,INDEX)
    CALL SGTXZV(VX,VY,CHARS,RSIZE,IROTA,ICENT,INDEX)
    CALL SGTXZR(RX,RY,CHARS,RSIZE,IROTA,ICENT,INDEX)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      UX,      (R)       U座標系における文字の位置の(X, Y)                  
      UY                 座標値を与える.                                   
                                                                            
      VX,      (R)       V座標系における文字の位置の(X, Y)                  
      VY                 座標値を与える.                                   
                                                                            
      RX,      (R)       R座標系における文字の位置の(X, Y)                  
      RY                 座標値を与える.                                   
                                                                            
      CHARS    (C*(*))   描く文字列.                                       
                                                                            
      RSIZE    (R)       文字の高さ.SGSTXS参照.                           
                                                                            
      IROTA    (I)       文字列の角度.SGSTXR参照.                         
                                                                            
      ICENT    (I)       センタリングオプション.SGSTXC参照.               
                                                                            
      INDEX    (I)       文字のラインインデクス.SGSTXI参照.               
                                                                            
    
  4. 備考
    1. ここで指定した RSIZE, IROTA, ICENT, INDEXは, SGTXU, SGTXV, SGTXRが参照する RSIZE, IROTA, ICENT, INDEXを変更しない.

SGTXU/SGTXV/SGTXR

  1. 機能
    U/V/R座標系で文字列を描く.
  2. 呼び出し方法
    CALL SGTXU(UX,UY,CHARS)
    CALL SGTXV(VX,VY,CHARS)
    CALL SGTXR(RX,RY,CHARS)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      UX,      (R)       U座標系における文字の位置の(X, Y)                  
      UY                 座標値を与える.                                   
                                                                            
      VX,      (R)       V座標系における文字の位置の(X, Y)                  
      VY                 座標値を与える.                                   
                                                                            
      RX,      (R)       R座標系における文字の位置の(X, Y)                  
      RY                 座標値を与える.                                   
                                                                            
      CHARS    (C*(*))   描く文字列.                                       
                                                                            
    
  4. 備考
    1. 描く文字列の属性は SGSTXS, SGSTXR, SGSTXC, SGSTXIで設定する.

SGSTXS

  1. 機能
    SGTXU, SGTXV, SGTXRで描く文字の高さを設定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL SGSTXS(RSIZE)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      RSIZE   (R)   文字の高さをV座標系における                             
                    単位で指定する(初期値は0.05).                          
                                                                            
    
  4. 備考
    1. RSIZEは0より大きくなければならない. ただしRSIZEが0のとき,メッセージは出力されるがなにもしない.
    2. RSIZEの妥当性はこのルーチンでチェックされず, SGTXU, SGTXV, SGTXRを呼んだときにチェックされる.
    3. 現在設定されている文字の高さは
      CALL SGQTXS(RSIZE)
      によって参照できる.

SGSTXR

  1. 機能
    SGTXU, SGTXV, SGTXRで描く文字列の回転角を設定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL SGSTXR(IROTA)
  3. パラメーターの説明
                                                                  
      IROTA   (I)   文字列の傾きを度の単位で与える (初期値は0)   
                    .                                             
                                                                  
    
  4. 備考
    1. 現在設定されている回転角は
      CALL SGQTXR(IROTA)
      によって参照できる.

SGSTXC

  1. 機能
    SGTXU, SGTXV, SGTXRで描く文字列の センタリングオプションを設定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL SGSTXC(ICENT)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      ICENT   (I)   センタリングオプション(初期値は0)                      
                    . -1, 0 +1 のいずれかを指定する.                       
                                                                            
                    -1 : 左あわせ                                           
                                                                            
                    0 : 中央あわせ                                          
                                                                            
                    +1 : 右あわせ                                           
                                                                            
    
  4. 備考
    1. ICENTの妥当性はこのルーチンでチェックされず, SGTXU, SGTXV, SGTXRを呼んだときにチェックされる.
    2. 現在設定されているセンタリングオプションは
      CALL SGQTXC(ICENT)
      によって参照できる.

SGSTXI

  1. 機能
    SGTXU, SGTXV, SGTXRで描く文字の ラインインデクスを設定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL SGSTXI(INDEX)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      INDEX   (I)   文字を描く線のラインインデクス (                        
                    [here] 節参照;初期値は1).                               
                                                                            
    
  4. 備考
    1. INDEXは1以上でなければならない. ただしINDEXが0のとき,メッセージは出力されるがなにもしない.
    2. INDEXの妥当性はこのルーチンでチェックされず, SGTXU, SGTXV, SGTXRを呼んだときにチェックされる.
    3. 現在設定されている文字のラインインデクスは
      CALL SGQTXI(INDEX)
      によって参照できる.


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Latex Source


地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)

NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:06:08 EDT 1995