飽和蒸気圧曲線のチェック
今の火星計算で使われている式 (AGCM5 で使っていた式) で出てくる値と Tetens の式 (水の場合と氷の場合で用いる パラメータ値を変える) の両者の飽和蒸気圧曲線のグラフを書いてみた. Tetens の式については, 水の場合と氷の場合でパラメータ値を変えた もので比較した.
AGCM5 で使っていた式の方が値が高い.
温度が 273 K 以上の場合, 水の温度領域 273K のときほぼ同じ値になっていて 温度が上がるほど差は大きくなる.
次に, 実際に値が何割くらい違うのか, 数字を見てチェックする予定
水蒸気量 (QVap)
水蒸気量 (QVap) は Ls=90-120 で 100 Pa レベルで およそ 10^{-5} になっている. セミラグで単調性を保証するオプションをつけた場合の結果 にくらべると桁で増えている.
Ls=270-300 では, Montmessin et al (2004, JGR 109, E10004) の図にくらべると水蒸気量が 1 桁くらい小さいように見える.
水氷量 水氷量も セミラグで単調性を保証するオプションをつけた場合の結果 に比較してだいぶ増えた.
Ls=90-120 平均, Ls=120-150 平均の図では赤道上 80 Pa くらいの レベルに水氷ができている.