DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/12/06)

参加者

  • 北大
    • 石渡, 荻原
  • 神戸大
    • 高橋(芳), 松田

松田からの報告

  • Abbot et al (2012), Abbot et al (2014) の論文のレビューを 行なった. この 2 つの論文は, 全球凍結状態から脱出できるかを GCM 計算で 検討したもの.

    今日は Abbot et al (2012) の内容について説明を行なった. 全球凍結の脱出を考える場合, 雲の放射強制はかなり重要そうだ, という話.

    次回は Abbot et al (2014) の内容について説明を行なう予定.

荻原からの報告

  • ダストデビルによるダスト巻き上げフラックスに関する考察の続き.
    • これまでに, 地形無しの場合と東西平均地形を与えた場合で, 大気加熱率の分布を比較していた. 安定度の違いに関する調査を おこなっている.
    • 3 次元計算において得られた安定度は, 安定度が 0 に近くなっている境界層の高さは 東西平均地形を与えた場合の方が, 地形無しの場合よりも 若干高くなっていた.

      この差がどれくらい意味のあるものかを考えるため, 1 次元計算で境界層の高さの fluctuation はどの程度の 大きさになっているものなのかを調べている.

    • 1 次元計算の設定 設定: 25S, Ls=270 の条件, Ps=542Pa 3 次元計算で得られた水平風速, 鉛直風速 (時間平均) の上限値・ 下限値を与える (8 パターン)
    • 1 次元モデルに与える水平風・鉛直風の大きさを大きくすれば 不安定層の高さも高くはなる. 風の強さとして上限値を与えた場合と下限値と与えた場合での 不安定層の高さの違いはσでおおむね 0.04
    • 東西一様地形を与えた場合の設定と地形無しの場合の設定を 用いて, それぞれ 1 次元計算を行なった. 対流層の高さが一番高くなる時刻 (地方時で 17 時) で対流層の 高さの差はσでおおむね 0.02
    • 1 次元計算で与えたのは日平均の値なので日変化の 大きさがどの程度なのか確認しておくことにする.
    • 残念なことに 1 次元計算では, 東西一様地形を与えた場合と 地形無しの場合における対流層の高さの違いの記述ができない 気がしてきたので, 作戦をどうするか考えることにする.

次回日程

2016 年 12 月 13 日 (火) 10:00-12:00
TV 会議にて. 接続希望は dcmodel@gfd-dennou.org (荻原) まで.