DCPAM 作業ミーティング記録 (2017/11/14)
参加者
- 北大
- 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田, 林
荻原からの報告
- 放射不活性なダストを移流させた計算で粒径分布を Kahre et al. (2006) の
ものに合わせた実験を実施した.
- 用いたダストの粒径
- 0.1 \mu m : 3.0\times 10^(-5) \%
- 1.5 \mu m : 19.8 \%
- 10 \mu m : 80.2 \%
- 全体的に前回に比べて 8 割減した
- ダストの光学的深さに寄与するのは 1.5 \mu m 粒子, 10\mu m 粒子は Ls=270においてのみ寄与する. 0.1 \mu m はほとんど寄与しない.
- Ls=300-360 のダスト量は若干減る傾向
- ダストデビルによるダスト量は依然 Kahre et al. (2006) とは異なる.
- しかしながら, 今回に粒径分布を変えたことで光学的深さの計算の式も 変わらないといけない. しかし, 今回は前回のままなので光学的深さの図は変.
- 光学的深さの全球平均量を見ると Ls=0 と Ls=360 で値が異なる.
実は定常に達していないのではないか?
- 次回別の年の図を重ね書きして確かめる
- 効率因子の決め方が Kahre et al.(2006) の巻き上げ量に合わせずにダスト 量を合わせるようにするのは話が変わるのでは?
- 用いたダストの粒径
ToDo
- 光学的深さの計算式を見直す
- 重力沈降で落ちる時間スケールを見積もること
- 別の年の図も重ね書きする
- 効率因子を見直す
松田からの報告
- 全球slab ocean の計算を続けていきたい.
- 次回その結果を見せれると思う.
- 初期値による氷線緯度の違いが出る問題を S1350 と S1450 の場合も
やってみた.
- S1350 の場合
- S1350 に変えた実験と S1500 で計算して氷なしの結果を初期値に
して S1350 に変えた実験は平衡状態になった.
- 氷線の緯度は異なる.
- 280K を初期値に S1350 に変えた実験と S1500で計算したものを 初期値にして S1350 にした実験は凍っている緯度に全体的に 2 grid の差がある.
- S1350 に変えた実験と S1500 で計算して氷なしの結果を初期値に
して S1350 に変えた実験は平衡状態になった.
- S1450 の場合
- S1500で計算したものを初期値にして S1450 に変えた実験と 280Kを初期値にして S1450 に変えた実験の場合は凍っている 緯度 grid の差はなく南緯 80°で凍る. しかし, 年平均表面温度は異なる.
- 氷線緯度は同じで年平均表面温度が違う状態だが定常に達しているか
わからない. さらに長く計算したら重なるかも.
- すでに計算している年も重ねてみるとわかるかも.
- 初期値の違いによる凍っている場所の grid の差は 太陽定数の大きさが 大きくなるほど小さくなる.
- S1350 の場合
ToDo
- 全球slab ocean の計算結果をみせる
- S1500 を初期値にして S1450 に変えた実験と初期値を 280K にして S1450 にした実験で別の年の図を重ね書きする
次回日程
じかについては日程調整の上, 決定する.