熱源応答問題 (2・3・4・20 層モデル)

概要

モデルが2 層モデルでも使用可能かどうかを確かめるために モデルの層数を減らしながら計算を行った. 条件として経度 180 度, 緯度 0 度を中心とする 半径 10 度の円領域に10K/day の熱源を与えた. 計算の結果, 2 層モデルにおいては熱源に対する応答として ケルビン波と混合ロスビー重力波の発生, 伝播が確認された. また, 下層の熱源領域において温度が下降していることがわかった. 熱源を与えているにもかかわらず温度が下降していることに疑問を抱いたため, 3, 4, 20層モデルを用いた計算も行い, 結果の比較を行った. その結果, 3, 4, 20層モデルにおいても熱源領域の温度が 下降している層があることがわかった. 熱力学の式の収支をそれぞれのモデルの結果について調べたところ, 温度の下降をもたらす項は場合によって異なっていた. その違いをもたらすメカニズムに関してはまだよく調べていない. 今後の課題である.

結果