放射MTGメモ(2016/04/08)

参加者

  • 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
    • CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
      • model の確認
        • LBLRTM で光学的厚さを計算し, onishi モデルと比較: LBLRTMと光学的厚さの計算はよく一致.
        • 等温プロファイルで圏界面の加熱率を計算: 惑星放射による加熱率は正味冷却.
      • CO2 355ppmv のみの場合の圏界面加熱率の計算
        • 地表面温度 288K のプロファイルで計算.
        • 圏界面温度によらず圏界面は加熱.
      • どのようなときに圏界面が加熱 or 冷却になるのか?
        • 物質分布が重要なのではないかと考えている.
          • H2O: H2O の分布は等混合比分布よりも圏界面が冷却になりやすい
            • 成層圏は混合比小さい: 成層圏からやってくる放射は等混合比の場合に比べ小さくなり, より冷却
            • 対流圏は混合比勾配大きい: 等混合比に比べてより圏界面近くから放射がやってくるため, より冷却
          • CO2: 15μ帯は中心波数域では, 圏界面で光学厚さが1を超える: 光学厚さ1より少し小さな波数域が重要 ?
      • コメント, 議論など
        • このモデルでは, CO2 含む大気の圏界面温度は 270K 以上になる. 現実大気との関係はどう考えたらよいのか?
          • 現実大気は O3 を含んでいる. O3 で加熱, CO2 で冷却.
          • このモデルに O3 を入れて温度が下がるだろうか?
        • 地表から上空まで adiabat を引いたとしたら, 圏界面は現れるだろうか? (どこかで加熱率の符号が変化するだろうか)
      • To Do
        • 上空まで adiabat プロファイルによる放射加熱率のプロファイルを確認し, simple モデルの圏界面加熱率と比較検討する.
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • 投稿論文
    • 投稿先の変更
      • ApJL -> NMRAS
        • 投稿料などを鑑み.
    • Solar abundance の設定
      • 重元素は太陽組成の 3 倍を与えているが, 元素によって用いている太陽組成に違いがあった.
      • 本モデル: CH4 のみ観測値基準. 他の元素は杉山モデルに従う.
    • H2, He 吸収帯の放射が観測値とずれていることについて.
      • 温度構造ではなく, 物質の量などによって違いがでているようだ.
        • 温度を変えることだけでは, 全波数領域での放射を合わせることはできない.
      • 光分解の近似が不十分なため NH3, PH3 の量が過小評価されてしまっている?
  • 博士論文
    • 大気透過光モデルの作成
      • 雲の有無により光学的厚さが変わることを確認.
      • 掩蔽観測で先行研究との比較を行う.
  • mtg 資料

dcrtm HP (大西)

  • dcrtm HP の整理
    • 公開領域を整理する
      • できるところからやる.
        • スペクトルなどの図を並べる
        • モデルについては, まずは線吸収のみからでよい.
      • 伴走者として, 石渡, 高橋康に適宜協力をお願いする.

次回の日程

  • 4/14 (木) 9:00-