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deepconv/arare インストール手引


  1. ソースの取得
  2. 動作環境
  3. ソースツリー構成
  4. コンパイルに必要なソフトウェア
  5. ドキュメントのコンパイルに必要なソフトウェア
  6. インストールの手順
  7. アンインストールの手順

ソースの取得

ソースコードは http://www.gfd-dennou.org/library/deepconv/arare/ よりダウンロードできる.

動作環境

現在以下の環境での動作が確認されている.

Linux

大型計算機

ソースツリー構成

COPYRIGHT	 ライセンス
HOWTOUSE.rd	 利用の手引き
INSTALL.rd	 このファイル
Makefile	 Makefile
Mkinclude	 Makefile 用 include ファイル (sysmake 以下からコピー)

arare-earth.conf	サンプル NAMELIST ファイル(地球設定)
arare-jupiter.conf	サンプル NAMELIST ファイル(木星設定)

bin/		 実行ファイル格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
css/		 スタイルシート格納ディレクトリ
doc/		 ドキュメント格納ディレクトリ
   dai1bu/	 数理モデル解説格納ディレクトリ
   dai2bu/	 離散モデル解説格納ディレクトリ
   dai3bu/	 コードリファレンス格納ディレクトリ
include/	 モジュール格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
lib/		 ライブラリ格納ディレクトリ (コンパイル時に作成)
src/		 ソースコード格納ディレクトリ
    Makefile  Makefile
    chemdat/  化学種の指定および物性値の設定と計算
    dynamic/  力学過程
    env/      基本場と擾乱場の初期条件を設定
    io/       入出力
    main/     主プログラム, 乱数生成, 診断量の計算
    moist/    湿潤物理過程
    physics/  物理過程
    setup/    初期化
    util/     平均微分演算, 境界条件等を計算する下請け計算

sysmake/      Mkinclude のテンプレート置き場
    Mkinclude.ffc  ffc 用のテンプレート
    Mkinclude.g95  g95 用のテンプレート

tools/	解析や絵を描くのに使うツール群

コンパイルに必要なソフトウェア

deepconv/arare をインストールと実行には以下のソフトウェアを事前にインストール しておく必要がある.

netCDF (バージョン 3.5.0, 3.6.0, 3.6.1)

ソースからコンパイルする場合

Debian GNU/Linux を使用しており, netCDF バイナリパッケージを利用する場合

gt4f90io ライブラリ

ソースからコンパイルする場合

Debian GNU/Linux を使用しており, gt4f90io バイナリパッケージを利用する場合は <URL:http://www.gfd-dennou.org/library/gtool4/debian.htm> にて配布しているバイナリパッケージが利用できます.

行列計算ライブラリ LAPACK/BLAS

ソースからコンパイルする場合

Debian GNU/Linux を使用しており, gt4f90io バイナリパッケージを利用する場合は <URL:http://www.gfd-dennou.org/library/cc-env/Linux/debian-dennou/> にて配布しているバイナリパッケージが利用できます.

ドキュメントのコンパイルに必要なソフトウェア

deepconv/arare のドキュメントは, 数理モデルと離散モデル解説は LaTex, コードリファレンスは RD, RDOC (Ruby Document) を用いて記述されている.

これらのドキュメントはソースツリー内ではコンパイル済となっている. ドキュメントの再コンパイルを行うためには, 以下のソフトウェアが必要で ある.

Debian GNU/Linux を使用する場合, 以下のパッケージが必要となる.

インストールの手順

Mkinclude の編集

ソースを展開後, 利用する Fortran Compiler に合わせて sysmake 以下の Mkinclude ファイルのテンプレートを arare4 ディレクトリ直下にコピーする. それをインストール先の環境にあわせて適宜編集する.

とくに編集が必要と思われるマクロは以下でる.

FC 		Fortran90 コンパイラ
ARAREDIR	ソース展開ディレクトリ (デフォルトは $(PWD)/arare)
INSTDIR	インストール先ディレクトリ (デフォルトは $(HOME))

LINSOLV       行列計算ライブラリ名 (デフォルトは lapack)
NETCDFLIB     netcdf ライブラリファイル名
GTOOLFLIB     gt4f90io ライブラリファイル名
LAPACKLIB     lapack ライブラリファイル名
BLASLIB       blas  ライブラリファイル名

GTOOLDIR  	gt4f90io インストールディレクトリ
NETCDFDIR	netcdf インストールディレクトリ
BLASLIBDIR	BLAS インストールディレクトリ
LAPACKLIBDIR	LAPACK インストールディレクトリ

ソースのコンパイル

コンパイルは Make を用いて行う. ソースツリー直下で

$ make 

とすると, ソース直下の以下のディレクトリに実行ファイルとライブラリ, モジュールファイルが展開される.

./lib		ライブラリ libarare.a が格納される
./bin		実行ファイルが格納される
./include	各種 *.mod ファイルが格納される

bin 以下に格納される実行ファイルは以下の 3 つである.

arare            2 次元雲対流モデル
arare-anal	診断量解析コマンド
randomset	初期値用乱数設定コマンド

ドキュメントのコンパイル

インストールの手引, 利用の手引とコードリファレンスのコンパイルは

$ make doc  

とすると行われる.

数理モデル解説と離散モデル解説のコンパイルは

$ make latex2html

とすると行われる.

アンインストールの手順

src ディレクトリ以下のオブジェクトファイル, 実行ファイルの消去は

$ make clean

とする.

インストールの手引, 利用の手引とコードリファレンスの消去は

$ make clean.doc

とする. 数理モデル解説と離散モデル解説の消去は

$ make clean.latex2html

とする.

$ make clean.all

とすると, 上記のすべてが消去される.


deepconv Development Group / GFD Dennou Staff dcstaff@gfd-dennou.org