内部重力波


水槽の大きさはどうして決めた ?

理由その1: 実験2 (波群の伝播) のための最小サイズ.
波群の伝播の様子を観察するためには, 水槽はその波群の数倍はなければならず, さらにその波群は少なくとも数波長分の大きさがなければならない. そして, それが水槽を横切る間に減衰して死んでしまわないための 条件を求めると, こんな大きさになった.

したがって, 実験1の×印パターンをみるだけなら, もっと小さくてもいいと思う.

理由その2: 塩水を人手で持ち上げる限界.

連続成層を作る際に, 落差を使って塩水を実験水槽に流し込むようにしたため, 塩水を高所に持ち上げなければならない. これを人手で行うには20リットル, 真水をあわせて40リットル が限界.

造波装置の動力は ?

実験1 では, ステッピングモーターを使って, 丸棒を上下させた. 実験2, 3 では駆動装置の改造がめんどうだったので 人力で動かした. タイマーで一定時間おきに「ピッ, ピッ」と音を出して タイミングをとったが, 思ったより上出来?

砂糖水じゃだめ ?

塩水より砂糖水の方が屈折率の変化が大きいし, たくさん溶けるのでより比重の大きい流体を作ることができる. しかし, 一つだけ欠点がある. それは粘性率が高い. 波の減衰が早いのはもちろんだが, それ以前の問題として, 水槽に作業流体を入れるときに ホースの中をなかなか流れてくれない. (経験者は語る)