概要
Network Common Data Form (NetCDF)インターフェースの目的は、配列指向型のデータを自己記述的でかつポータブルなフォマーットとして作成・アクセス・共有することにあります。「自己記述的」とはそのファイルが自身に含まれるデータに関する情報を内包しているという意味です。「ポータブル」とはファイル内のデータが整数・文字・浮動小数点の格納方式が異なるコンピュータ間でやり取りできるということです。NetCDFインターフェースを使用して作った新しいファイルは、即、「ポータブル」になります。データアクセス・管理・解析・表示するソフトウェアにNetCDFインターフェースを使用することによって、より有用なソフトウェアを作ることができます。
NetCDFのソフトウェアはNetCDFデータアクセス用にCとFORTRANのインターフェースを搭載しています。共通のプラットフォーム用のためにこのようなライブラリは用意されています。
NetCDFデータアクセス用のC++とPerlのインターフェースもUnidataにより提供されています。NetCDFユーザの助力によってその他のプラットフォームや他のプログラム言語用に移植されたソフトウェアもあります。配列指向型のデータやソフトウェアを共有し、より価値のあるファイルを作成することを目的に、NetCDFのソフトウェア・ライブラリのソースコードは無料で配布されています。
このユーザー・ガイドはNetCDFデータモデルの紹介ですが、FORTRANのインターフェースのみで解説します。他の言語のインターフェースリンクについてはNetCDF World Wide Web Site http://www.unidata.ucar.edu/packages/NetCDF/ を参照してく下さい。C、FORTRAN、C++およびPerl用の解説文書がオンラインで存在します。同じサイトにUNIXシステム用の参照文書もCとFORTRANのインターフェース用にUNIX ‘man’ページの形式で存在します。NetCDF World Wide Web Siteには他にもNetCDFに関する膨大な情報とNetCDFデータを使用できるソフトウェアへのポインタも掲載されています。
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