dcbib-add は dcbib-card(5) で説明される形式の文献カードを標準入力から読み取り、 これをデータベースに登録します。 いずれ dcbib-add よりよいインターフェイスが開発されるでしょう。 それらについては dcbib(1) を参照してください。
dcbib-add の処理の対象となるデータベースは RFC 822 (電子メールのヘッダ) に 類似した形式 (詳細は rfc822-like(5) を参照してください) の設定ファイル configfile で指定されます。 この引数が指定されない場合は /etc/dcbib/dcbib.conf を読み取ろうとします。 このファイルで意味をもつフィールドは以下のものだけです。 その外のフィールドは無視されます。
- %i
- 文献カードの Author: フィールドを解析して得られる姓の頭文字を 小文字にしたもの。 現在の実装では Author: フィールドがカンマを含んでいる場合は 最初の語が姓とみなされます。 そうでない場合は最後の語が姓とみなされます。 また、Author: フィールドが存在しない場合は 0 が使用されます。
- %y
- 文献カードの Year: フィールドの値。
- %n
- 当該ディレクトリで一意になるよう決定される、0 ではじまらない数字列。 (0 ではじまらないという制約は 数値的比較と文字列的比較が等価であることを意味します)
すべてのメッセージはエラー、警告、動作完了報告に分類され、 標準エラー出力に出力されます。 メッセージの先頭はそれぞれ ERROR, WARNING, OK で始まります。 -t オプションを指定した場合には登録を行わず入力データのチェックのみ 行います。 -v オプションを指定した場合には登録された内容を標準出力に表示します。
終了ステータスは処理が成功した場合 0、 警告が表示されている場合 1、 エラーが表示されている場合 2 となります。