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このプログラムは以下のコンパイラでの動作を確認しています。
DCPAM2 のインストール・実行するためには以下のソフトウエアを 事前にインストールしておく必要があります.
CVS から最新版を取得して, ドキュメントを生成するためには以下の ソフトウェアを事前にインストールしておく必要があります. (tar.gz パッケージには既にドキュメントが同梱しています)
適当な作業ディレクトリでソースアーカイブを展開します. ソースは dcpam2-バージョン というディレクトリに展開されます.
$ tar xvzf dcpam2-current.tgz
環境変数 FC に使用する Fortran コンパイラを指定してください. 以下は, 利用するコンパイラが frt の場合です.
sh, bash の場合
$ export FC=frt
csh, tcsh の場合
$ setenv FC frt
最適化やデバッグのためのオプションは環境変数 FFLAGS に設定してください. 以下は frt の高速化と 並列化のためのオプションです.
sh, bash の場合
$ export FFLAGS="-Kfast,parallel"
csh, tcsh の場合
$ setenv FFLAGS "-Kfast,parallel"
展開されたディレクトリに移動し, ./configure
を実行します.
コンパイルに必要なライブラリでインストールした各ライブラリを
以下のオプションに指定する必要があります.
--with-ispack=
ARG--with-netcdf=
ARG--with-gt4f90io=
ARG--with-spml=
ARG例えば以下のように指定します.
このコマンドによって Config.mk
ファイルが生成されます.
$ ./configure --with-ispack=/usr/local/lib/libisp.a \ --with-netcdf=/usr/local/lib/libnetcdf.a \ --with-gt4f90io=/usr/local/lib/gt4f90io/lib/libgt4f90io.a \ --with-spml=/usr/local/lib/spml/lib/libspml.a \
Config.mk
ファイルが生成されると同時に, config.cache
ファイルが作成され, オプションの情報が保持されます.
自動的に config.cache
が読み込まれるため, 再度 ./configure
する際は前回のオプションが引き継がれます. もしも前回以前のオプション設定を
破棄したい場合には以下のコマンドを用いてください.
$ make distclean
Debian GNU/Linux で Fujitsu Fortran を利用している場合には,
Config.cache.debian-ffc* を config.cache
に移動して
./configure
コマンドを実行するだけで自動的に
ライブラリの位置が設定されます.
$ cp Config.cache.debian-ffc5 config.cache $ ./configure
なお, インストール先やコンパイルのオプションを変更したい場合は,
以下のように --help
オプションをつけることで,
指定可能なオプションリストが表示されます.
$ ./configure --help
主なオプションに関しての説明です.
--prefix=
ARG /usr/local/dcpam2
です.
--libdir=
ARG /usr/local/dcpam2/lib
です.
--includedir=
ARG /usr/local/dcpam2/include
です.
--bindir=
ARG /usr/local/dcpam2/bin
です.
--with-docdir=
ARG /usr/local/dcpam2/doc
です.
--with-fc=
ARGconfig.cache
に設定されたものを上書きする際に利用してください.
(一度 config.cache
に Fortran コンパイラが指定されると,
環境変数 $FC は無視されます).
--with-fflags=
ARG--with-dcpam_lib_name=
ARGlib
<ARG>.a
となります.
デフォルトは dcpam2
であり, その際のライブラリ名は
libdcpam2.a
となります.
--with-dcpam_suffix=
ARG ffc5
と指定すると,
インストール先のディレクトリのプレフィックスが
/usr/local/dcpam2-ffc5
, ライブラリ名が
libdcpam2-ffc5.a
等のようになります.
--with-lang_conform_check=
ARG95
"
のみ指定可能です. コンパイラによっては指定できません.
--enable-debug
上記の ./configure だけで設定できなかった部分に関しては,
Config.mk
を手動で編集して設定して下さい.
以下に主要な設定項目を挙げます. 詳しくは Config.mk
を見てください.
Config.mk
が置いてあるディレクトリ
カレントディレクトリで以下のコマンドを実行してください.
$ make
マニュアルとコードリファレンスのコンパイルはカレントディレクトリ において, 以下のコマンドを実行してください. dcpam2 の TGZ パッケージ から入手する場合には既に生成済みです.
$ make doc
practice ディレクトリに移動してください.
$ cd practice
そしてそのディレクトリに置いてある init.nml を編集してください. このファイルが初期値生成のための NAMELIST ファイルです. 編集が終わったら, 以下のコマンドで初期値データ init.nc を生成してください.
$ make init
次に, dycore.nml を編集してファイルの出力間隔や出力する 変数の指定を行ってください. 最後に以下のコマンドでプログラムが実行されます.
$ make run
なお, エラーは dycore.log に出力され, 通常のメッセージは標準出力に 出力されます. 通常のメッセージをファイルに出力する場合には
$ make run > dycore.msg
としてください. なお, 現在の設定ではデバッグ用メッセージも 全て dycore.log に出力されるようになっています. (サイズが大きい ので注意してください).
結果は result ディレクトリ以下に出力されます.
もしもシステムに dcpam2 のライブラリ, モジュール, 実行ファイルを インストールする場合は, カレントディレクトリで以下のコマンドを 実行してください. システム領域にインストールする場合には管理者権限が 必要です.
# make install
ドキュメントをインストールする場合には以下のコマンドを実行します.
# make install-doc