DCPAM 作業ミーティング記録 (2017/05/11)
参加者
- 北大
- 石渡
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田, 河合
松田からの報告
- DCPAM を用いた太陽定数変更実験・気候レジームダイアグラムの作成
- 計算設定 海洋の深さ 60m 地形あり T21
S=1450W/m2 の場合についても計算が終了した.
北半球の氷は全部融けたが南半球は氷が残る.
1400 と 1450 でいくつかの物理量を比較した.
表面温度の季節平均も見てみた. 1400 から 1450 への変化は北半球の温度の昇温が大きいように見える.
東西平均年平均温度では, 1450 の方が南北対称的な温度分布に見える.
年平均質量流線関数では, 北半球の循環の強さはさほど変わっていないが 南半球の循環は弱くなってる.
年平均降水量の水平分布, 東西平均東西風も見てみた.
- 年平均水蒸気混合比の太陽定数依存性も見てみた.
- 年平均雲水混合比の太陽定数依存性 1450 になると対流圏下層の境界層でどの緯度でも似たような 雲水混合比 (およそ 2.0e-5) になる.
年平均エネルギー輸送の南北分布 太陽定数が大きくなると全エネルギー輸送量 (乾燥静的エネルギー輸送量と潜熱エネルギー輸送量の和) の緯度分布のグラフの形は, 太陽定数が大きくなるにしたがい 片半球で (南半球だけで, あるいは北半球だけで) 2 山になる.
エネルギー輸送量に関しては, 地球設定計算もおこない 比較することにする.
- S=1600W/m2 (初期温度 200K) の場合についても計算をやってみたが, 時間がかかりそうなので一旦中断.
- 次の計算, 宿題
- 地球設定計算でエネルギー輸送量を計算する.
- アルベドの緯度分布のずの作成も試みたが, 惑星アルベドの計算間違っていたので, 次回までに計算し直してくる.
現在, 4 通りのランを実行中. S=1500W/m2 (初期温度 200K, 280K) の場合: この場合ではタイムステップをかなり小さくしないと (ΔT=3min とか) 走らないようなので計算に時間がかかる.
S=1225 W/m2 (初期温度 280K)の場合: large ice cap の状態は太陽定数がどこまで小さくなると 消失するのかを確認する予定
S=1425 W/m2 (初期温度 280K) の場合: 北半球の氷が全部融ける太陽定数を確認する予定.
次回日程
2017 年 05 月 18 日 (木) 10:00-12:00 TV 会議にて. 接続希望は dcmodel@gfd-dennou.org (松田) まで.