ここでは交互格子を用いた場合の空間微分の差分式の導出と, その誤差につい
てまとめる. 具体例としてフラックス格子点の変数 の, 格子点
上における 方向一階微分
フラックス格子点 上の を 方向に
だけずれたスカラー格子点 上の のテー
ラー展開として表すと, 以下のようになる.
(151) |
同様に, フラックス格子点 上の
を
のテーラー展開として表すと, 以下のようになる.
(152) |
u_i(u),j のテーラー展開 u_i-1(u),j のテーラー展開
より,
(153) |
(154) |
上式の
以上の高次項を無視することで,
交互格子を用いた場合の 2 次精度中心差分の式
(155) |
(156) |
2 次精度中心差分の式を求める際に用いたu_i(u),j のテーラー展
開, u_i-1(u),j のテーラー展開に加え, から 方向に
だけずれたフラックス格子点での
の値を のテーラー展開として求める.
(157) | |||
(158) |
u_i+1(u),j のテーラー展開 u_i-2(u),j のテーラー展開
より,
(159) |
u_i,j の差分式1u_i,j の差分式2を行い
の項を消去すると,
(160) |
これを変形して 格子点上における の 方向一階
微分の式が得られる.
(161) |
上式の
以上の高次項を無視することで,
交互格子を用いた場合の 4 次精度中心差分式
(162) |
(163) |
SUGIYAMA Ko-ichiro 2011-06-14