gtool4/Fortran 90 リファレンスマニュアル

gtview コマンド

2000年11月28日 豊田英司


概要

gtview はコマンドラインで指定された変数から適切な図形表現を作成して表示します。もし変数が図形変数ならばそれ自体を表示します。変数名としてファイル名だけが指定された場合には適当な変数 (Open(GT_VARIABLE) 参照) が選ばれます。

書式

  gtview [-save] [-batch] [wsn=n] [title=title] [変数 [-and 変数] [オプション... ]] ...

動作

変数 が図形変数である場合にはそれがそのまま描画されます。

変数 が次元をもつ場合には次元数に応じて適当な図形表現が選択されます。

変数 が次元をもたず、図形変数でもない場合はエラーになります。

オプション

全体に対するオプションはコマンドラインのどこにでも指定できます。図形表現に対するオプションはその図形表現を作成する変数名の後にだけ指定できます。

全体に対するオプション

wsn=n
表示を開始する DCL のデバイス番号を指定します。現在のところ 1--3 が有効です。0 を指定すると問い合わせがなされます。デフォルトは1です。
title=title
図の表題を title にします。このオプションを省略すると、描画される図の表題がそのまま表示されます。
-save
表示された図形の構成を図形変数として gtgraph.nc@grn に格納します。ここで n は1以上の整数で、既存変数と重ならないように選ばれます。
-batch
図形変数が格納される点は -save と同じですが、DCL による画面描画が抑止されます。
-and
実装予定。このオプションの直前と直後の2つの変数について1つの図形表現を作成するようになります。それ以外の場合、gtview は1つの変数について1つの図形表現を作成します。

等値線図に対するオプション

-shade
等値線図に加え塗りわけもします。
-noshade
上記 -shade の効果を取り消します。
-nocont
 等値線図の描画を抑止します。暗黙に -shade が指定されたものとみなされます。
interval=interval
正の実数値 interval を指定すると等値線または塗りわけの間隔を指示します。負の数値 interval を指定すると等値線の本数は約 INT(ABS(interval)) となります。本オプションを指定しない場合、あるいはゼロを指定した場合、levels= オプションが指定されていなければ -12.0 を指定したのと等価な自動設定を行います。
levels=level1,level2,...
コンマで区切った実数値のリスト list,list,... について等値線を描画します。塗りわけは本オプションにまだ対応していません。
icycle=label_cycle
等値線 label_cycle 本につき1本だけに数値ラベルをつけます。デフォルトでは 2 が仮定されます。
skiplevels=level,level,...
コンマで区切った実数値のリストについて等値線の描画を抑止します。
tones=tone1,tone2,tone3....
未実装。コンマで区切った DCL トーンパターン番号をもちいて塗りわけを行います。

線グラフに対するオプション

index=<色|太さ|整数>
線の太さと色を指定する DCL ラインインデックスという整数値を指定します。以前に color または thickness オプションを指定した結果は無視されます。
color=|整数
colour=|整数
線の色を指定します。色として指定できる名前は default, red, green, blue, yellow です。thickness オプションの設定を破壊しません。
thickness=太さ|整数
linewidth=太さ|整数
線の太さを指定します。color オプションの設定を破壊しません。太さとして指定できる名前は thin, medium, thick です。
type=線種|整数
線種を指定します。線種は1から9までの整数値で、0 を指定すると線グラフが省略され、マーカー図になります。線種として指定できる名前は solid, dotted, dotdashed, dashed です。

ベクトル図に対するオプション

散布図に対するオプション