ここでは地表面モデルについてまとめる.
大気大循環モデルにおける地表面のモデルにはいろいろな種類がある. しかし土 壌モデル等を含まない現AGCM5において, 地表面での過程と言えるものはバルク 法による熱や運動量等のやり取りくらいしかない. それでも, 地表面における諸 量は幾つもあり, 放射や重力波抵抗等の大気中の現象にも影響を与える. 地表面 における諸量には温度, アルベド, 粗度, 熱容量, 湿潤度(蒸発のしやすさ), 高 度分散(重力波抵抗パラメタリゼーション用)などがある. これらの多くはファイ ルなどの形でモデルの外から与える必要がある. 地表面の温度は, 海面の場合外 から与えられるが, 陸面の場合予報変数である.