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英文法

名詞 (Nouns)

名詞の最も大きな分類は「固有名詞」と「共通名詞」(いわゆる普通の名詞)である。

共通名詞は「可算/不可算」と「具象/抽象」の分類がある。
具象-可算名詞はさらに「個体/集合」の分類がある。

不可算名詞は複数形にならず、限定されなければ the がつかない

なお名詞を「普通・集合・固有・物質・抽象」の5つに分類するのは日本の学校文法教育独自の分類で、ことばの意味に基づく分類であって、文法的な分類とは異なる。

具象-可算-個体名詞 = 普通名詞

一定の形や区切りがあって、数えられるものに付けた名称で、同じ種類の物に共通して適用出来るもの。

具象-可算-集合名詞 = 人や生物の集合名詞

人や生物の集合体を表す名称。

具象-不可算名詞 = 事物の集合名詞 and 物質名詞

「事物(非生物)」の集合体を表す名称。—clothing, furniture, machinery, mailなど

物質に付けた名称。

抽象-不可算名詞 = 大部分の抽象名詞

概念や感情、過程あるいは行為などの形のない抽象的な意味を表す名詞。無冠詞単数形で用いられることが極めて多い
性質・状態や心的状態・出来事や行為。

抽象-可算名詞 = ごく一部の抽象名詞

difficulty (難事) のようなごく一部の抽象名詞.

注意すべきこと

可算/不可算は書き手(文脈)がイメージしていることに左右されうる。
例えば、物理概念としての temperature (気温)は不可算だが、様々な気温の値を指してtemperaturesなどと可算名詞として扱うこともある。

また、可算/不可算に加え、theがつく場合でそれぞれ、意味が異なる語もある。
the atmosphere —地球の大気
atmospheres —地球以外の天体の大気
atmosphere —雰囲気(という概念)

複合名詞

全体でひとつの名詞の役割を果たすもの。

1語になったもの

bookcaseなど

ハイフン( - )でつないだものも1語として数えるが、最近はハイフンでつなげる名詞-名詞は少ない。

2語の複合名詞

前の名詞が後ろの名詞を修飾する形容詞的な役割をはたす。前の名詞は単数形で記す(常に複数形の名詞は除く)。

3語以上の名詞を並べた複合名詞は好ましくなく、 space-age technology のように形容詞的な役割をはたす語をハイフンでつなぐ方が望ましい。

名詞の単複

単複の使いわけ

注意すべき複数形の作り方

所有格

所有格の作り方

所有格と of + 名詞

意味上も文法上も同じだが、以下の傾向で選択される。

NASAの本によると、無生物名詞の所有格には -’s も of も使わず、名詞+名詞の2語複合名詞で表すのがよいらしい.

注意点

日本語の「〜の・・」が「-’s 」や「 of 」で表現できるとは限らない。

冠詞 (Articles)

不定冠詞 (a, an)

不定冠詞 a, an は、one(1つの)から出来た語で、不特定のものを指し、原則として可算名詞の単数形につく。

主な用法

an は発音が母音で始まる語の前に着く。頭文字からなる略語でも同じ。—an SOS(エスオーエス), a NASA(ナサ)

無冠詞の単数形名詞は必然的に不可算名詞であり材料などを表す物質名詞になる。

定冠詞 (the)

定冠詞 the は, thatからきたもので, 特定のものを指す。

主な用法

冠詞相当語

次の語は冠詞に相当する語であり、同時に冠詞は使わない。

2つ以上の名詞が and や or で結ばれている場合

誤解の恐れがなければ、一般に最初の名詞にだけつければよい。

無冠詞・冠詞の省略

多くは慣習によって無冠詞化した。

記号リスト・図のキャプション・タイトルでは冠詞を省略する場合がある.

接続詞 (Conjunctions)

語と語、句と句、節と節などを結びつける語。

接続詞の種類

等位接続詞
文法上対等の関係にある語と語、句と句、節と節などを結びつける接続詞。and, but, or など。
従位接続詞
主節従位節を結びつける接続詞。従位節には名詞節と副詞節がある。
接続副詞
however, soなど、接続詞的な機能をはたす副詞。(文法上は副詞だが、ここで「接続詞」といったときんは接続副詞も含める。)

等位接続詞

and

連結を示す。

nor

both A and B

not only A but (also) B

neither A nor B

but

反意・対立を示す。口語以外では文頭では用いない。

or

選択を示す。

接続副詞

節と節との間にはセミコロンを置くのが正式。

besides, also, moreover

この順で堅い言い方になる。

then

however

nevertheless

still, yet

else, otherwise

so, therefore, consequently, hence

that is (to say), namely

for instance, for example

従位接続詞

名詞節を導く接続詞

that

whether, if

lest, but that

時・場所の副詞節を導く接続詞

when

whenever

while

as

before

after

till, until

by the time (that)

since

as soon as, no sooner 〜 than, hardly/scarcely 〜 when

directly, immediately

once

every time, each time

where

原因・理由の副詞節を導く接続詞

because, since, as

目的・結果の副詞節を導く接続詞

so that, in order that

in case

for fear (that), lest

so 〜 that …

such 〜 that …

… so that, 〜

条件・譲歩をの副詞節を導く接続詞

unless

in case

but that

suppose, supposing

provided (that), providing (that)

granted (that), granting (that)

as long as, so long as

although, though

形容詞/副詞+ as + S + V

if, even if, even though

when, while, whereas

whether 〜 or …

No matter + 疑問詞

副詞節を導くその他の接続詞

as

as if, as though

as

according as 〜

as/so far as 〜

as long as, so long as

except (that)

倒置

狭義には主語と動詞の順が逆になることを倒置というが、ここでは、語順が基本文形と異なるものすべてのことを指す。

文法上、倒置する構文

強調や文のバランスを整えるための倒置

SVC → CVS
The children who managed to leave the country are lucky.
Lucky are the children who managed to leave the country.
ただし、主語が代名詞の場合は CSV の順にすることが多い。
They are luckey. → Lucky they are.
SVO → OSV
I would never believe that sort of story.
That sort of story I would never believe.
ただし、目的語に否定語がつくと、OVS の順になる。
Not one of these paintings would I ever wish to buy.
進行形の倒置
A stream whose water is so clear that one can see the shape and color of every stone on the bottom is running through the field.
Running through the field is a stream whose water is so clear that one can see the shape and color of every stone on the bottom.
受動態の倒置
A new law that forbids employers to reduce their employees’ wages on the basis of their health problem is required.
Required is a new law that forbids employers to reduce their employees’ wages on the basis of their health problem.
SVOC → SVCO
I’ve named the new machine developed by the group of scientist who have been trying to build a robot with artificial intelligence Betty.
→ I’ve named Betty the new machine developed by the group of scientist who have been trying to build a robot with artificial intelligence.
使役動詞 SVO+do → SV+do+O
I failed to make the new machine developed by the group of scientist who have been trying to build a robot with artificial intelligence run.
→ I failed to make run the new machine developed by the group of scientist who have been trying to build a robot with artificial intelligence.

参考文献一覧


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